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Title | 自然遊戯 |
Skit | ヒトは自然を占拠して暮らす 自然は隙を見てヒトの営みを浸食する それはまるでシーソーゲーム オセロの白と黒の攻防戦のようだが・・・ |
Size | W600×H450mm |
Material | アクリル絵具、木板 |
Duration | 2014/05 - 2014/06 |
Reflect | 人間も自然の一員でしょう。 自然と人工は相対するものとして扱われますが、人間が自然から独立した存在だというのは傲慢だと思います。 例えば蜂の巣が自然の産物であることを疑う人はいないかと思いますが、生きるために何かを構築するという意味では人間の生活となんら変わりはないはずです。 生きるために他の自然を削り取るというのは生物の定めであり、人間もまた搾取する側であったり脅かされる側であったりという宿命を背負っているわけです。 とまあ語ってみましたが、メッセージ性があるようで特にはないです。 自然と調和して生きているんだなぁという実感を逆説的に表したまでです。 制作については、予め着色をする前提で黒単色のドローウィングをしました。 着色して後悔することを想像していましたが、意外と良い具合に仕上がったのではないかと思います。 着色の際は陰影を付けず、ドローウィングの上から薄くベタ塗りしています。 結果、下地の木の繊維の風合いもそのまま出て、侘しさみたいなものが程よく滲み出たと感じています。 少々残念なのは、メインの木の力強さや鉢の古びた感じが薄れてしまった点でしょうか。 構図はとにかく木の迫力を出したくて見上げるアングルにし、 しかしあくまでも鉢を突き破って根が伸びているところに目がいくようにしました。 それが故に下の方が寂しくなってしまったので、木製のフェンスは後から付け足しました。 結果的に手前・中間・奥と、遠近感のある作品に出来上がったと満足しています。 |
Note | |
Number | [2] |