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Title | |
Skit | 静穏に見える自然も 大小幾多の衝突が繰り広げられ その姿が形成されてきた ここでもまた 1つの軌跡がまさに生まれようとしている |
Size | F12号(W606×H500mm) |
Material | アクリル絵具、油性ボールペン、キャンバス |
Duration | 2017/07 - 2017/09, 2019/03 |
Reflect | ボールペンでデッサンをした上からアクリル絵具を塗り重ねました。 銘柄によると思いますが、今回使用したボールペンはキャンバスに対して非常に描き味が悪かったので、あまり気持ちよく描くことができませんでした。 着色を始めてからのほうが制作がはかどりました。 メインは見ての通り鷲(イヌワシ)ですが、本当に描きたかったのは木々や山の岩肌です。 正確に言うと、鷲が棲んでいるような山の雰囲気を描きたかったのですが、パッと見で目を引くようにするため鷲を大胆に入れるちょっとズルい構図にしました。 木や岩の“必然性のない姿”に美を感じます。 陽の光を求めて幹や枝葉が伸びたり、動物や天災などによって削られたり、1つ1つにその姿から知見できない積年のエピソードがあるのです。 自然物でも動物や水などの姿形には生物学あるいは物理的な法則による制限があります。 それらは写実的な描写においては描き方に正解・不正解があり、それ故の簡単さ、それ故の難しさがあると思います。 一方で木や岩は一見不自然な佇まいをしていても、かなりの範囲で有り得てしまう。 なので失敗してもセーフだったりする気楽さがありますが、どのような形状をどのように配置したら美しいかという探求ができる奥深さもあります。 この作品は可逆的な下書きをせず無地の状態からボールペンで描いたので、描いてしまった後で後悔するような場面も多々ありました。 また、木や岩を組み合わせると遠近感を作るのが難しいのもかなりの難点だと思います。 木や岩の形状が不定なことによる角度の掴みづらさ、木や岩のサイズが不定なことによる前後の位置関係の掴みづらさがもたらすものです。 2019/03、色合いを落ち着かせるため少し手を加えました。 |
Note | 2018/11 出生地(実家)の町内作品展出展 2019/5 第71回桐生市文化祭市展出展 |