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Title 龍木りゅうぼく
DRagonIFTWOOD
Skit 時間の流れとともに事物は変わりゆくもの。
時には流れに身を委ね、時には流れに抗い、流れの機微を見定めてゆけば
やがて自らが流れを司り得るのだろう。
Size P20号(W727×H530mm)
Material アクリル絵具、油性ボールペン、ジェッソ、木パネル、アクリル板
Duration 2023/08 - 2024/01
Reflect 2024年の辰年に向けて描いた作品です。
流木を龍として表現しており、流木は死した木ですがそこに生きた植物とともに龍の強大な生命感を宿しているかのように描写しました。
英題の「DRagonIFTWOOD」は「龍木」を直訳した「dragon wood」と「流木」を意味する「driftwood」を掛け合わせた造語です。

メインは木製パネルに下地材のジェッソを施し油性ボールペンで描いた上からアクリル絵具で着彩し、桜と紅葉はアクリル板にアクリル絵具を塗った上から油性ボールペンで描きました。
流木は水に流された木のことですが、そこには木として成長していった時間、倒れてから変形していく時間、といったように時間の流れも感じられると思いました。
そこで時間の流れをより具現化するため春の桜と秋の紅葉を描き加えたのですが、敢えて夏と冬を描写せずに行間を作ることで「色々な季節が混在している」ではなく「季節が流れている」と感じさせることを狙いました。
一方、龍は流されるものとは程遠い存在であり、むしろ流れを生み出す覇者としての対比も作り出しています。

テーマ性や技術面など新しいことは特にしておらず、着手した当初は簡単に出来上がるくらいのつもりで描き始めたのですが、後からあれも描きたいこれも描きたいと足算的に描く量が増えていき、予定より大分時間がかかってしまいました。
作品を仕上げることは妥協することだと常々考えているのですが、この作品は今までで最も妥協を許さずに仕上げたと思います。
完成したものを冷静に見たらかけた時間相応の仕事量には感じられないのですが、よく言えば画面が散らからず良い塩梅に整えられたと言えるでしょう。
Note 2024/02 第29回日本の美術 全国選抜作家展