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Title 樹気無じゅげむ
Skit 樹木に意識はないが、他を糧として確かに生きている。
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Size B4(W247×H354mm)
Material ミリペン、ケント紙
Duration 2014/09 - 2014/10
Reflect とあるギャラリーに出展する用に描いたものです。
出すからには見て頂いた方の印象に少しでも残るようにと、強烈な世界観と持てる技術の全てを注いで制作しました。
全く0からアイディアを捻ったつもりですが、思い返すと木と人間の関係性という点で油彩作品「Mahatoma」やアクリル作品「自然遊戯」と大分被ってしまいました。
木の擬人化というのも結構ありがちな設定かもしれませんね。
それでもまあ、テーマ性、描写ともに自分の持ち味を十分に出せたと思います。

木が人間の魂を吸い取っているのか、人間が木を纏って操っているのか、どちらとも取れますが、前者のつもりで描きました。

樹種については、私の作品では恒例のガジュマル系ですが、枝葉は手を広げている感じや、整っているのに不思議な毒々しさのあるウルシ科の植物を参考にしています。

ペンは太さ0.05mmの水性を使用したので、作品サイズは大きくないものの手数は結構なものです。
木を見下ろすアングルのスケープ感はいい具合に出せたと思います。
しかし、地面に近いところも植物が生い茂っている描写をしたつもりなのですが、厚みが出せず地面にちょこっと草葉が生えている程度の感じになってしまいました。
遠近感を出そうと思い低い位置は薄目のタッチにしましたが、メインの木のあたりは色濃く描き込んでしまったのが良くなかったようです。
とりあえず、背景まで全て描こうとしてしまういつもの癖は排除し(時間に限りがあったということもあり)、あくまでメインのインパクトを出すことに徹したのは成功したと感じています。
Note 2014/11 某ギャラリーに出展
2017/11 出生地(実家)の町内作品展出展
Note