Title My Twenties
Skit 自分色って何色だろう。
白黒・・・そんな単純でないってことくらいはわかってる。
しかし、ここまで塗り重ねてきても、これっていうのが未だに掴めない。
自分を取り巻く色にも流されてることに気付く。
それでも眼だけは真実の光を捉えていると信じたい。
Size F3号(W220×H273mm)
Material 油彩、キャンバス
Duration 2018/06
Reflect 20代最後の自画像です。

コンセプトとしては、
自分の特徴や情緒は熟知しているつもりでも、新たな経験をすることで知らなかった一面に気付くことが30歳を目前にしても度々あり、『自分はズバリこれ』というのが明言できません。
これからどんな色にも成り得る、よく言えばまだまだ可能性を秘めているということで、瞳には希望の光が宿っています。
機微を見逃すまいと目付きは鋭く、しかし力んでしまっては“色”が凝り固まってしまうため表情は柔和にしました。
一方で、様々な色に触れてきたにも関わらず、今に至るまでに何色にも成れなかったという悲観の気持ちもあり、画面の暗さとなって現れました。

制作時間は5時間程、最近にしてはかなりの短期決戦で仕上げました。
観たままの色、あるいはイメージそのものの色をパレットで作ってから画面に乗せるのが自分の手口になってしまっていたのですが、この作品ではそれを打破するべく、チューブから出したままの赤・青・黄の原色を塗るというチャレンジをしました。
結局はキャンバスの上で色を混ぜて作ってしまいましたが、そのままの色を残すところは残せたので良しとしましょう。
眼の光にだけ白を使っています。
Note