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Title 美に醜、馴染むか浮くか損ねるか
Skit 見渡す限りの花畑
萌える山に昇る太陽
そこに目覚める息吹

全てが美しいはずのその景色・・・

美に醜、馴染むか浮くか損ねるか
Size F30号(W910×H727mm)
Material 油彩、木パネル
Duration 2019/09 - 2019/11, 2020/01
Reflect まず描きたいと思い立ったのは右下の孵化したての生物です。
それを周りの景色とともに描こうと思ったのですが、ミスマッチな景観に置いたら面白いのではないかと着想しました。
コンセプトはタイトル通り、この醜い生物がこの美しい景色(自画自賛になってしまうのであくまでも設定として)に映っていて、 馴染んでいる(美の一部)か、浮いている(邪魔になっている)か、損ねている(全てを台無しにしている)か、という主観に問いかけるものとなっています。
タイトルは暗示的なほうがどちらかと言えば好きなのですが、展示するとなると絵とタイトルだけで説明の機会が与えられないケースが多いので、今回はこのように説明的なものにしました。

先に景色を描いてから後で生物を配置したのですが、桜の木の大きさに対して自然なサイズにしようと思ったら想定より小さくなってしまいました。
そしてそれがなんとも馴染んでしまったので、最後の最後に左下の孵化中の生物を追加しました。
すると今度は画面のトリミングが偏ってしまった(上方の間が持たなくなった)ので、左上に見切れる桜の枝を追加したのですが、少々画面が散らかり蛇足になってしまったように感じます。
空も美観の1つとして描きたかったので予め余裕をとっておいたのですが、この構図には無理がありました。
下書きをせずにいきなり着彩したのが失敗だったようです。

ちなみに描いた花は桜、菜の花、チューリップ、バラ、タンポポです。
色を分けて細かく描いたのでなかなか大変でしたが、良いトレーニングになりました。

(2020/01)画面のバランスが悪く感じられたので、中央付近右下の孵化中と左側の卵を追加しました。
Note 2020/02-03 第54回前橋市民展出展