Title 威風堂々
Skit いかなる災禍にも動ずることなく屹立してきた樹や
移りゆくこの有様を如何にぞ見る
護りしものは、失いしものは何か
Size F25号(W606×H803mm)
Material 油彩、木パネル
Duration 2020/03
Reflect 災害により荒れ果てた山の頂上に一本だけ威風堂々とそびえる大樹を描きました。
上半分がメインで下半分は無くても成立する引き立て役という構造で着想しました。
それをイメージした上で、それに似た絵画を探していたところラファエロの「キリストの変容」という作品がかなり近く、背景は意図的にそれに合わせました。
大まかな構図はシンメトリーですが、砂埃や落ち葉が右から左へ流れる描写によりアシンメトリーな動きをつくりました。

砂埃の表現が大変難しかったです。
一旦は砂埃の無い状態で倒木や岩、地面を全て描き、最終仕上げて砂埃を施しました。
部分部分で見ればそれらしく見えるのですが、全体的に施すことで画面が平面的になってしまいやり過ぎたようにも思え、一方で動きという面では物足りず半端なようにも思えます。
あくまでもメインは上半分だから・・・という言い訳をしつつ、テーマ通りの威風堂々な様を描けたのではないかとひとまずは満足しています。
Note 2020/07 第76回現展出展