表面

表面裏側

内面

展開図

裏面

Strawberry - 動く錯視

Reflect:
錯視の代名詞とも言える、動く錯視です。錯視を題材にしようと思ったきっかけになった錯視でもあり、一年間この錯視を中心に研究しました。
しかしながら、いざパッケージに応用してみると思うようにはいかず、シリーズで一番苦戦し時間もかかりました。
というのはより大きな効果を得る条件が、コントラストが高く、模様が細かく、かつ紙そのものの面積が大きい(焦点を合わせた部分は動きが弱いため)ことであったためです。
錯視の効果を強力にするためにはパッケージデザインとしては野暮ったくなるため、そのバランスをとるために制作から作り直し、納得するまでにかなりの葛藤を経たことを記憶しています。
ストロベリーを選んだ理由は、赤い色味がこの錯視の効果を得るために有効であると判断したためで、ストロベリーの持つポップさが、錯視のそれにも見合っているんじゃないかという思いもあります。
PC画面上で見る色と印刷したものではかなり違ってしまうため、思い通りの色、強く効果を得られる色を出すためにも印刷と色修正も繰り返しました。
出回っている動く作品ほどに動くものはできず、正直言えばこれが完成系とは言い難いですが。しかし苦労の結晶です。
余談ですが、この形式でデザインを掲載したことにより、表面と内面の画像を交互に切り替えるこで効果がわかりやすくなったかと思います。
ちなみに裏面は「静止画が動く錯視」とは別物で、「Caramel—傾き錯視」系のものです。
パッケージ(PC画面上であれば顔)を上下あるいは左右に動かして見るものですが、これが一番効果が実感できるかと思います。