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Title | 思い出の木 |
Skit | 人は変わってゆく 背丈も身分も居場所も心も仲間も だからこそ変わらないことを願い信じているよりどころがある・・・ |
Size | F4号(W242×H333mm) |
Material | 筆ペン、ミリペン、水彩絵具、ワトソン紙 |
Duration | 2019/08 |
Reflect | 詩画というジャンルの作品です。 老人が、幼少期や青春時代によりどころにしていた思い出の木が伐採されている姿を前に、呆然と立ちすくんでいる様を描きました。 「老人と木」ということで、ありきたりなテーマではあるかもしれません。 私自身、慣れ親しんだ場所を久しぶりに訪れた際に様変わりしていて切なくなるという経験はあり、その投影でもあります。 しかし、まだ人生経験の浅い私を反映させたのでは作品として弱くなると思い、老人の設定にしました。 現在をカラーで、過去の思い出を白黒にすることで対比を表現しています。 それぞれ時代は異なりますが、遠近感など空間は全て同一のように描写しました。 私の傾向として画面に空白があるとどうしても埋めたくなってしまうのですが、それはなんとかこらえ、 意図的に空白を作ることで時間に隔絶があるということを表しました。 詩についてですが、人(自分自身や他人)が変わることはわかりきっていることで、寂しいとは思いつつも割り切っているものの、 変わらないだろうと思っていたものが突如として損なわれることは受け入れがたい、ということを表しています。 目の前の現実を理解はしている(絵)一方、「よりどころがある」と過去形にしていないことで心は受け止めきれていない、という細かなこだわりがあります。 |
Note | 2019/11 第7回富弘美術館詩画の公募展出展 |
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