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Title | IN HANDS |
Skit | 自然との調和、世界平和は小さいけれど確かに私たちひとりひとりの手の中に。 |
Size | F20号(W606×H727mm)→F15号(W530×H652mm) |
Material | 油性ボールペン、水彩絵具、ヴィフアール水彩紙 |
Duration | 2020/02 |
Reflect | 国際平和美術展という企画展の出展用に描いた作品です。 人間の手で小さな自然を支えている様子を描いたポジティブな風刺画といったところでしょうか。 ひとりの人間にできることは小さくとも、誰もが同じ志を持っていれば平和は守られるというメッセージが込められています。 私は日頃平和について深く考え行動することはないのですが、取って付けたような上辺だけの平和主張をしたくはないので、私の嗜好や作風からできるアプローチをした結果このような形になりました。 平和は自(自分、自団体、自国など)以外の他のものを尊重することによって守られるものですが、特に自然愛護は多様な国や風習、価値観を越えた、平和への普遍的な鍵であると考えたのです。 人間よりも大きな木を中心とする自然を人間の手の中に収めている図にしましたが、小さな植物を用いれば場合によっては現実に有り得てしまうので、止めどなく流れる滝や白鳩も入れることでシュールを演出しました。 白鳩が5匹の理由ですが、平和の祭典であるオリンピックの五輪マークは五大陸を表しており、それらが融和することで平和が守られるということからです。 油性ボールペンで下書きした上から水彩絵具で着彩し、かなり細かく描写していますが、構図は余白を多くとることで煩雑ではなくすっきりした感じにしました。 その余白が額装マット(額縁と作品の間の余白)の役割を担えるよう、マット無しでの額装を前提に構図を決めました。 手数が多かった割にあっさり仕上がったのは意図的とはいえ少し残念な気はしますが、かなり丁寧に描写したこともあり概ね満足のいく出来映えです。 (2021/05/21) F20→F15にトリミングしました。 |
Note | 第28回国際平和美術展出展(2020/09 京都市、2020/10 リトアニア共和国) 2021/06 個展「超自然散策」出展 |
Number | [2] [3] SWAN IN HANDS |