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Title | BE=DO |
Skit | 「BE-在る」ということは「DO-為す」ということ。 生物は皆、食べたり身を護ったり子孫を残したり、DOという手段でBEという目的を果たす。 そして能動的な意志や欲望を持ち、BEという手段でDOという目的を果たす。 あたりを見渡せば、誰しもそれぞれの価値観や境遇の中、独自のBE&DOで繁栄や幸福を求めて生きている。 |
Size | W300×H300mm |
Material | 油性ボールペン、顔料インク、ケント紙 |
Duration | 2020/04 |
Reflect | 月刊誌「美術の窓」巻頭特集への掲載のお話をいただいて制作した作品です。 テーマは「BEING IS DOING」と同様で、これを基に今の私に持ち得る力で改めて表現しました。 現在世の中は新型コロナウイルスの影響で大変な状況下にありますが、「そんな時だからこそ発信したい作品を」という企画とのことで、「生きるためにすべきこと」「前向きに生きる」「自分らしくいること」などが課題になるかと思い、それに沿っていると感じた訳です。 誌面に載せることが前提なので、縮小されて印刷された際のイメージと大きく異なることのないよう30×30cmのやや小さめのサイズで、この中に詰め込めるだけ詰め込む構図にして細かく描写しました。 見づらいのもコンセプトのうちで、「よく見たらこんなところにも何かがいる」という発見ができて、実際にジャングルの中で自然散策をしているかのように楽しめるものにできたらと考えた次第です。 描写した動植物は全てインドに生息しているもので、モチーフとして用いたい動植物の生息域として共通しているのがインドだったということから舞台設定しました。 ですが、このように全くの同所的に生息していることは実際ないと思いますし、カメレオンが水中の魚を捕食することも無いと思うので、ある程度のリアリティーを持ったファンタジーといったところです。 内容的にはこの2倍や3倍のサイズで描いても良いくらいの密度なので、とにかく細かくて大変でした。 あまりタッチを入れ過ぎても画面が黒く潰れてしまうので、その加減にも神経を使いました。 しかし色々なモチーフを次々描くのは楽しかったですし、自分自身で納得いくところまでは持っていけたと自負しております。 蜘蛛の巣や細かい修正には白の顔料インクペンを用いました。 本来なら黒のボールペン一本だけで仕上げたいところなのですが、それを実現するにはまだスキルの不足を感じております。 とにもかくにも、最も私らしいと言えるこの作品を、雑誌を通じて多くの方に観ていただけるのはとても嬉しいことですね。 |
Note | 月刊誌 美術の窓 No.441(2020/06)掲載 |