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Title | HOLE FALLS |
Skit | 水は全ての生命の源 その恵みを生み出す力こそ至高なり |
Size | F100号(W1303×H1620mm) |
Material | 油彩、キャンバス |
Duration | 2020/08 - 2020/10, 2020/12 |
Reflect | (以下2020/10時点での記述です。) 私は森林を散策するのが好きですが、特に立ち止まって刮目してしまうのが樹洞や滝です。 一言で言えばそれらを組み合わせた作品ですが、「STUMPOOL」から派生して着想したものでもあります。 樹洞は大きな穴が開いているにも関わらず木は生きていて、アンバランスながらも倒れずに佇む様にハラハラとし、中はどうなっているのだろう、何か入っていないか、などと好奇心を掻き立てられるものでもあります。 一方滝は、一体どこからこんな量の水が流れてくるのだろうと思うほどの迫力に圧倒されたり、一定のリズムで流れていても一瞬一瞬の表情が違うところに目を奪われます。 いずれも荘厳な自然のパワーを感じ、その相乗効果を狙ったわけです。 今まで手掛けた油彩作品はF30号が最大で、一気に面積3倍以上になるので思い切った挑戦となりました。 実際に製作してみると大きい分大胆に描写できたので、労力は比例せずに意外とやりやすく感じました。 大雑把に描いた部分もあれば繊細に描いた部分もあるので、基本的には細かく描くのが好きですが、そういう面での満足感もちゃんとあります。 樹洞のある風景を一通り描き終えた後、最後に滝を描いたのですが、ここが一番難関でした。 それなりに大きな穴を確保したつもりでいたのですが、滝を描き始めると思ったよりもこじんまりとしているように感じてしまい、水量や勢いを出すために白を強くしようとすれば水の透明感が損なわれてしまうので、匙加減が難しかったです。 想定した通りに仕上がったかと言えば少し違うようにも感じますが、ひとまず大きな挑戦を成し遂げることができたので満足です。 ちなみに公募展に出展するにあたり英題が必要になったのですが、的確に訳そうとすると説明的になってしまうので語呂を重視して「HOLE FALLS」(=穴滝)としました。 |
Note | 第95回国展入選 |
Number | [2] |