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Title | 四樹 (No.3) Japanese Seasons Tree |
Skit | 永く変わらないことの安堵感と有り難み。 刹那に変わりゆくことの儚さと美しさ。 永きと刹那、静と動の入り乱れるうねりにぞ日本の美あり。 |
Size | F15号(W652×H530mm) |
Material | 油彩、アクリル絵具木パネル |
Duration | 2021/10, 2022/09 |
Reflect | 水彩画「四樹」、油彩画「四樹 (No.2)」に続き、同タイトル3作目にして一番大きな作品に仕上げました。 第3回藝展という企画展への参加が決まり、展示場所が京都の清水寺とイタリア・ヴェネチア(ともに世界遺産)ということで、日本的な美を前面に出した作品を描きたいと思い、真っ先にこの作品が頭に浮かびました。 前2作において、まだこのテーマの作品の完成形ではなくまだ余地を残しているような気がしており、この機会にと再度描いてみることにしました。 コンセプトとして1作目は「時間の経過」、2作目は「記憶に残る姿」でしたが、 今作では、変わらないものと変わりゆくものそれぞれに良さがあるが、その両立あるいは対比の中に日本の自然美がある ということで構想し、特に変わりゆくものに焦点を当て、変わらないものとして常緑植物である松と竹を背景に、春夏秋冬の落葉樹をメインに描きました。 背景は金色のベタ塗りに松竹の描写を黒のアクリル絵具で、メインの四樹に油彩を使用しております。 やれるところまでやったという自負はありますが、完成度はあまり自信がありません。 このように敢えて多くを描かずシンプルに仕立てる構図の作品はあまり描いていないので、自身の作品の中での相対評価があまりできず、客観的にどう見えるのかも判断しづらいためです。 制作中は金色(光の当たり具合により明暗差が大きい)が常に視界に入っており、春夏秋の色彩がこれで良いのか(冬は単純に白で良いとわかりますが)も掴みにくく、シンプルだからこその難しさを強く感じました。 |
Note | 第3回藝展(2021/12 京都府、2022/03 イタリア・ヴェネチア) |