Title | 花はいつ咲く When Will Flowers Bloom? |
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Skit | 花はいつ咲く。 実はいつ結ぶ。 根張れど根張れど花芽が見えぬ。 |
Size | F30号(W910×H727mm) |
Material | 油性ペン、アクリル絵具、木パネル |
Duration | 2020/03 - 2020/05, 2021/10 - 2021/11 |
Reflect | 第72回群馬県展出展用に描いた作品です。 「Brain Branch」と酷似していますがそちらは思考回路を具象化したもので、一方本作は不遇な状況とそれに対する感情を表現したもので、それぞれ違うアプローチで結果的に似たもの(双方に異なる必然性があります)となりました。 「花が咲く」あるいは「実を結ぶ」という植物としての目標やゴール(人間目線ではありますが)から程遠い状況であることを嘆く様子を擬人化しています。 全体が1本の木であり、人体から生えている1本1本が別の木でもあり、どちらかと限定せず視点によってどちらとも見えるようにしています。 作業工程としては、木製パネルにアクリル絵具で茶色く薄塗りした上に油性ペンで描写しました。 木製パネルの木目が敢えて見える状態にすることで、モチーフとしての木の質感へそのまま活かすこと、そして木目の揺らぎが感情の渦巻いている様子に見えればという効果を狙いました。 約半分は他の制作の合間に少しずつ進め(2020年)、残り半分を約1週間で集中的に仕上げ(2021年)ました。 その間に約1年半ものブランクがありましたが、表現しようとしていたものへのブレは全くありませんでした。 最終的には時間に追われる中での仕上げとなり、本当はもう少々時間が欲しいと感じる状態での完成となりました。 前回の県展(第70回/2019年 ※第71回は中止)出展時に思うような成果が得られずに憂い、その時点で構想しました。 私としては珍しく自分自身の感情をぶつけた作品となっております。 今(2021年11月現在)となってはある程度満足のいく成果を得られているので当時の感情とは異なりますが、 コンセプトはそのままに、憂う状況を長期に渡るコロナ禍とその先の経済不安に置き換えてみても良いと思います。 |
Note | 2021/11 第72回群馬県展出展予定 |