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Title | Instant Nature |
Skit | 自然はこんな風に手軽に生成されるものではない。 私たち人間の文化や秩序だってそう。 長い時間をかけて徐々に築き上げていくものだから、簡単に壊してはならない。 |
Size | F20号(W606×H727mm) |
Material | 油彩、木パネル |
Duration | 2022/02, 2023/06 |
Reflect | 「IN HANDS」「Endless Tree」に引き続き、第29回国際平和美術展の出展用に描いた作品です。 不毛の地に、卵から孵るように簡単に自然が再生する様子をInstant Nature(即席の自然)としてを表現しておりますが、 現実の自然はそのように容易には再生できない、だからまず壊さないように気を付けなければならない、という風刺を込めております。 自然保護と平和の関連付けは「IN HANDS」からの流用で、作風もどことなく似通っているかと思います。 モチーフの動植物は白鳩、オリーブ、ガジュマルなど平和や幸福を意味するものばかりを描いておりますが、戒めとしての色を濃くするために明るく華やかな感じではなく、やや暗めのミステリアスな色使いにしました。 大きく空間を持たせ、中央は大胆に白の卵をおいてたことで、一見してのインパクトを与えることができたかと思います。 しかし原画ではそれほど気にならなかったのですが、こうして画像化して縮小して見ると全体のバランスとして生物が小さ過ぎたように感じます。 卵から卵生生物以外のものが孵化するという発想自体はさほど斬新と言えるものではないですが、舞台設定や思想に合わせて応用が利きやすい手法だと思うので、恐らく今後も派生作品を描くことになるかと思います。 |
Note | 第30回国際平和美術展出展(2022/06 フランス・パリ、2022/11 東京都) |