画像クリックで切り替え(1:全体図 2:拡大 3:更に拡大・上半分 4:更に拡大・下半分 5:着色前)
Title To Be Is To Do
Skit "To Be" is "To Do".
「Be-在る」ということは「Do-為す」ということ。

All living things do to be, be because they do, by eating, protecting themselves and procreating.
生物は皆、食べたり身を守ったり子孫を残したり、在るために為し、為すがゆえに在る。

Everyone seeks each prosperity and happiness in their situations and values by their own Be&Do.
誰しもそれぞれの境遇や価値観の中、独自のBe&Doで繁栄や幸福を求めて生きている。
Size F15号(W652×H530mm)
Material 油性ボールペン、水彩絵具、ケント紙
Duration 2021/07 - 2021/09
Reflect ペン画作品「BEING IS DOING(2013)」「BE=DO(2020)」と同じコンセプトの作品ですが、新作として扱いたかったためタイトルも同じ意味合いですが新調しました。

「日本の美術 全国選抜作家展」という上野の森美術館で開催される企画展と、「ONE WORLD」という本作がF6号(W318×H410mm)のデジタル版画になったものがスペインで展示される企画展の2件に参加が決まった上で制作しました。
せっかく版画になるということでもう2度と描きたくないレベルのものにしたいと思い、制作期間は7月末から9月頭の1ヶ月強で、無茶を覚悟で挑んでみました。
本来なら夏は自然散策をしたい季節なのですが、この期間はそれを全くせずにこの制作に没頭しました。
今年6月に初個展を開催したことで、次回はそれを超えるものにしなければという気負いもあり、その最初の一歩でもありました。
技術的にも精神的にも自分の全てを込めた作品と言えますが、楽しみながら制作できたので良かったです。

仕上がりにはかなり納得いっております。
もちろん拙い部分があることは自身でも認識しておりますが、今の私にはこれ以上の作品は描けないという限界のところまで持って来られたからです。
様々な動植物を無理矢理詰め込んだ構図ですが、手前・中間・奥を広く使うことで意外と不自然感は出なかったと自負しております。
敢えて画面の中央には生物を描かないことで、それぞれの営みが浮き彫りになるように、また見る方がこの景色の中に主観的に入っていける余地があるように、という効果を狙っています。
ちなみにカメレオン風の爬虫類を筆頭に、実在しない生物も描いています。
Note 2022/02 第27回日本の美術 全国選抜作家展 予定
2022/06 ONE WORLD(スペイン)版画出展予定